磁器の種類とお手入れについて

絵付けご注文のお客様からよく頂く質問で
「白磁器と陶磁器の区別がつかないんですけど」、「白磁器って何ですか?」、「陶磁器って何ですか?」
といったものがとても多いので、できるだけ簡単にわかりやすく説明できたらと思います。
また、お手入れ方法やメンテナンスも素材によって変わってきますので
ご愛用の参考にしていただけたらと思います。

  
陶器
 
主にカオリンを含まない粘土を原料とし焼成して作られるため土物と呼ばれ、
そのままだと脆い物が多く、透光性はないが吸水性があるため水漏れも起るので
釉薬をかけて表面を硬く焼きます。厚手で重く、叩いた時の音も鈍い。
粗陶器と精陶器に分けられます。
日本では信楽焼、備前焼、唐津焼、瀬戸焼、伊賀焼き、大谷焼きなど、
ヨーロッパではマヨリカとそれから発展したファイアンス陶器、ウェッジウッドのクリームウェア、
クィーンズウェアなど、硬質陶器、ハフナー陶器などで知られています。
磁器
 
石英や珪石というガラス質の成分を主原料として釉薬を使用し焼成して
作られるため石物とも呼ばれます。
磁器は半透光性で吸水性がなく、陶磁器の中で最も硬く、軽く弾くと金属音がします。
主な磁器としては、有田焼(伊万里焼)や九谷焼などがあります。
英語では産地名をつけた場合、陶磁器共に「産地名」+ware といいますが
磁器自体を指す場合は、porcelainという。単にchinaと表現されることもあります。

白磁器
 
磁器として11世紀に北宋で青磁(表面が淡い青色をした磁器)が作られ、
青磁が次第に白磁化しその器は染付けの役割をするようになったと言われるが、
白磁は白い胎土(主としてカオリン系の陶土)をそのまま生かして、
これに透明な釉薬を塗って焼いた、いわゆる素地そのままの白い色を現わしたもの。
基本的に色は白だが青や乳白色が加えられることも。
低温で素焼きをしてから高温で焼き締めるのも特徴のひとつです。
フランスやドイツで主流の磁器です。
ボーンチャイナ 
 
ヨーロッパに広がり始めた18世紀始め、主原料のカオリンが入手できず
磁器の生産に出遅れたイギリスが、試行錯誤の末、他の動物に比べ鉄分が少ない牛の
骨灰(ボーンアッシュ)を加えることによって、独自の磁器を誕生させたのが始まり。
白磁器とは対照に、高温で焼き締めてから低温で仕上げます。
また白磁器よりクリーミーな色が特徴です。白磁器より安価で日本でも広く
使われています。より安価なものは灰色がかって見えることも。。

漆器
 
木で作った器に漆を塗ったもの。
漆とは天然木のうるし(漆)から採取した自然植物の塗料のため、天然木との相性も
抜群で完全に乾燥してしまえば最も安全な塗料です。防水性・防腐性・防錆性に
大変優れ、熱を通しにくい性質のため椀などに使われやすく、使い心地や肌触りが
良いのも特徴のひとつです。ただし漆自体が高価なうえに乾燥や扱いに手間が
かかるため、陶磁器に比べ高価な物が多いといえます。



  1・陶器のお手入れ


  陶器は吸水性があるので、ご使用後は中性洗剤で汚れを落としてからよく乾燥させて収納してください。
  水分が残ったままだとカビ・シミの原因になります。 
  購入した際 高台にペーパーをかけておくとザラツキがなくなり、テーブルや棚に傷をつけるのが防げます。
  また、使用前に10分ほど水に浸しておくと料理などの汁や臭いの染み込みを防ぐことができます。


  2・磁器のお手入れ


  陶器のように吸水性がないので、柔らかいスポンジなどで汚れを落とした後、水分を拭き取り収納してください。
  臭いが付いてしまったら、汚れを落とした後熱いお湯にくぐらせるととれます。食洗機の使用が可能です。


  3・漆器のお手入れ


  漆器は直射日光・水に曝放しにすること、火・極端な温度や湿度の変化を嫌います。
  変形・変色しますのでご注意ください。一度の使用で変色しますので食洗機は使えません。
  柔らかい布やスポンジで優しく洗ってください。
  また、購入したての漆器の匂いをとるには、米びつの中に(米と一緒に)数日間入れておくか
  食用酢又は日本酒を含ませた布で拭いた後お湯で洗う、もしくは風通しの良い日陰に一週間ほど
  日陰干しにしておくとよいでしょう。



   本来は、日頃からのお手入れをきちんと行えば頑固な汚れが付着することも防げると思います。
   陶磁器・漆器に傷をつけると割れやすくなりますので、ガラス同様丁寧に扱う心がけが必要です。
   また、種類を問わず、金銀加飾のあるものの電子レンジ使用は絶対に避けてください。



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